今日のぐるーんは、いつもとちょっと違いました。
ちらほら咲きかけた桜の樹に囲まれた園の運動場では、
春休みの子たちが賑やかに思い思いに遊びに興じていました。
洗濯物の片付けがひと段落して、乳児たちのいる部屋に戻った途端、
2歳ぐらいの一人の男の子が私が閉めたドアに走り寄り、
ドアの向こうを指差しながら、「ママ、ママ…」と小さな声で泣き出しました。
隣にいるお姉ちゃんらしき女の子も男の子の手をしっかり握りしめながら、
半べそです。初めて会う子どもたちでした。
びっくりして私が声をかけると、男の子は両手を上に広げて抱っこをせがむ仕草。
思わず抱き上げると、ぎゅーっとしがみつき、また「ママ…」とつぶやき続けました。
昨日から入所している姉弟だとか。
どのような事情でここに来たのかは知る由もありませんが、
「ママは?ママ来る?」と問い続ける姉弟に返す言葉が直ぐには出てきません。
玩具で気を紛らわせながら、男の子をずっと抱っこし続けました。
夕食の時間になり、
抱っこから引きはがされて泣く男の子に後ろ髪を引かれる思いで別れましたが、
「また、来る?」と聞いてくれたお姉ちゃんに「また、来るね」と約束してきました。
また会えるといいなぁ。