私の姉、有尾美香子は、平成27年2月5日に眠るように亡くなりました。亡くなる直前に預かった皆様への伝言です。
「がんの告知を受けてから今まで、信頼おける医師も戸惑うほど猛烈なスピードでがんが大きくなり、あっという間に治療の余地がなくなりました。その後、私は親族がいる新潟に移り、家族との穏やかな時間を大切に大切に過ごすことを選びました。
私はいつも気持ちに正直に、自分の道を歩いて参りましたので、これまでの人生に後悔はありません。そばには常に、子ども達がいて、家族がいて、大切な友人達がいて、私を支えてくれました。
治療の余地がないと分かった時も、大切な友人達は「チーム有尾」たるものを結成し、倖太郎、剛太郎が立派に成人するまでの間、私の子育てにおける想いを受け継ぎ、その想いの実現に力を貸そうと提案してくださいました。私は自分が、いかに惜しまずに人に幸せを分け与える方々に恵まれ、守られているかを知り、ほっと安堵したのです。
尊い2つの命をこの世に送り出せたこと。
愛を求める小さな命を抱きしめてくださる方々が集う"ぐるーん"をうみだせたこと。
この2つは私がこの世に生を受けた証です。
明日何があるかは誰にもわかりません。だから、あなたの大切な人を、そして愛を求める小さな赤ちゃん達を、今日も惜しみなく抱きしめましょうね。
ぐるーん
最初の抱っこサポーター
有尾美香子」