私は、ななみは、私の子になる運命でこの世に誕生してきたと思っています。
実は私、子供が大の苦手で、結婚しても子供はいらない主義だったのです。
そんな私だったから、神様が“結婚したらもれなく子供がついてくる”キャンペーンをしてくれたんだと思っているんです(笑)亡くなった実母の方は、私の代わりにななみを産んでくれたと、私は本当に思っているのですよ。私は、産む手間が省けてラッキーです(笑)
ななみは普通の家庭に生まれ育った子では思わないようなことを色々と考える子になりましたし、考えざるを得ない状況だったんだと思います。ハッキリとは言わないですが、心のどこかで自分を置いて行った母親への気持ちを消化しきれていないんではないでしょうか。その気持ちは、私もわからないでもないので、見守ろうと思っています。
出生の事情など関係なく生きていけるように、しなくていい気苦労、哀しみ、苛立ちなど感じなくてすむように、不幸の連鎖を断ち切るように、それを第一に考えています。ななみの世代で、このような気苦労は終わりにさせてやりたいと思います。