親と暮らせ ない子ども達のために、私ができることは何かを模索し始めた当初は、子ども達が暮らしている児童養護施設や乳児院の環境をなんとかより良くすることはでき ないか…そればかりを考えていました。しかし、次第に気がついたのです。いくら職員配置基準を見直し、職員数を増やそうと、心理療法担当職員配置を義務づ けようと、結局は対処療法に過ぎないということに。

 

親の未成熟さや子育てを支えるコミュニティの崩壊などから、児童虐待は増える一方。虐待を受けている子ども達の保護さえままならず、命を落とす悲しいニュースが後を絶ちません。


 

一方、厚生労働省は「より家庭的な環境で愛着関係の形成を図ることができる」として里親制度を積極的に推進する方針を打ち出しています。しかし、現実には里親になることを希望し、里親登録をしているのは約8,000名。うち、実際に子どもが委託されているのは約2,600名。(平成19年度時点)里親志願者が一向に増えないばかりか、子どもとのマッチングさえなかなか進まないのが現状なのです。

 

 

では、根本的な問題は何なのでしょうか?

 

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